平成26519日(月)ホテルセントパレス倉吉にて「知って得するアプリのビジネス活用術と危機管理」をテーマとした5月例会を行いました。

主催した根ットワーク向上委員会としては前回担当した「SNS活用術と危機管理」をテーマとした例会において、フェイスブックのビジネス活用方法やリスクマネージメント方法を学びましたが、そちらの内容を踏まえ今回は各委員が仕事上で役立つアプリをそれぞれ事前学習し理解した知識を、全会員に実際操作をしながらプレゼンしていくというスタイルで臨みました。各会員が仕事場でリスクを管理しつつ、アプリをフル活用していただく、というのが大きな狙いとして位置付けてられていました。

まず、中原豪委員が「エバーノート」についてプレゼンしました。クラウドサービスというと難しく取り組みにくい印象を一見与えがちになりますが、名刺の整理方法、年賀状の保存、メモをノートに取る方法、写真の共有などそれぞれ身近なシーンに例えた説明で理解が進みました。クラウドサービスの代表とも言え5,000万人以上が利用する「エバーノート」の世界を学びました。

次に美甘剛委員が「TeamViewer」をプレゼンしました。こちらのアプリは遠隔操作を可能とするものでした。実演として美甘会員が会場内のタブレットから、自社に据置してあるデスクトップパソコンを操作する場面を披露しました。会場から数km離れた場所にあるパソコンに届いたメールをあたかも手元にあるような感覚で閲覧してしまう様子に、会場内から驚嘆の声も聞こえてきました。パソコントラブル時の外部からのサポートとして、アプリを活用できるという提案もされました。

兼田将之委員は「ドロップボックス」のプレゼンを行いました。クラウドを使ったファイル共有については当中部中小企業青年中央会ではGoogleDriveを採用していますが、まだ仕事上で活用できている会員は少数のようでしたので改めてこのドロップボックスでファイル共有の方法に理解を深めました。「1ギガの大容量の動画ファイルをすぐに送信したい」という想定での実演も行われました。メールにリンクを貼り付けて知らせるだけの方法でしたので、多くの会員もすぐに仕事上に活かせるシュチュエーションのようでした。

続いて牧井健一委員が「シェアエニタイム」について説明を行いました。複数の人が会議において資料にリアルタイムで書き込みをしながら議論をすすめていく様子を紹介していました。iPadを使って書類に書き込んだメモが瞬時に同期していくのを目にし、遠隔地との打ち合わせのやり方がガラリと変わるのでは、という可能性を感じました。グループディスカッションや、セミナー、学校の授業での採用等、活用例の説明を受けました。

次に委員の角直人が「チャットワーク」のプレゼンを行いました。こちらのアプリはチャットをビジネスに採用し職場内の業務上でのコミュニケーションのスピード化を図ろうというものです。社内のプロジェクトの進行状況をチャット板に書き込んで情報を社員全員で共有したり、社外にいる社員に電話取り次ぎの通知をしたり、タスク管理機能を使った仕事の伝達方法についてデモをしました。

最後のプレゼンとして中澤裕至委員長から「Dr.Webアンチウイルス」アプリと危機管理の方法全般についての説明がありました。昨今スマートフォンにもウイルスやスパイウェアでの被害が増えているのですが、具体的な回避策を教えていただきました。「Look outセキュリティ」というアプリの紹介では、ウイルス対策、紛失時の情報取得といった内容にも触れていました。パソコンなどに比べてスマートフォンのセキュリティ対策はおろそかになりがちですが、注意が十分必要であることを認識しました。

総評として山涌範章副会長から、今回委員が紹介したアプリについてそれぞれコメントをいただきました。普段より業務でも趣味でも多くのアプリを活用されているエキスパートならではの視点でわかりやすく振り返りをされました。「この度紹介したアプリは仕事上で役立つ可能性をもっているので、とにかくわからなくても使ってみて、試してください。そこから理解が深まっていく。」という提言をいただきました。

今回の例会は、根ットワーク向上委員会メンバーが手作りで事前学習を含め準備してきた内容となりました。身をもって学んだ知識を会員の皆様に”シェア”することができれば目的が達成できたといえるのではないかと思います。皆様の仕事場で今回紹介のアプリが役立つことを期待したいです。

(角 直人)