令和4年2月21日(月)にフロンティアスピリット委員会の担当である2月例会がZOOMによりオンラインで開催され、一般社団法人岡山県建築士会の会長をされている 株式会社塩飽設計 代表取締役 塩飽繁樹様より「つくる」を演題としたご講演をしていただきました。

塩飽様は高校時代に山岳部に所属、インターハイに出場されるほどご活躍されていたそうですが、山岳の活動とは自然が相手であるが故、常に危険と隣り合わせとなり、充分な計画で挑んだうえで、要所での的確な判断ができなければ遭難や滑落により、自分や仲間の危機的な状況を招いてしまうそうです。

そうした経験が現在のビジネスにおいてもリスクを回避するための的確な判断、入念な計画の実施、手抜きや横着をしないといった人生訓となり、50年以上経った今でもご自身の中で生きているとしきりに仰っておられ、それは時代がどのように変わろうと、どの業種においても共通して言える大切なことであると感じました。

そして、建築設計事務所を開業されてから現在に至るまで、依頼される仕事は基本的に断らず、難しいこと、変わったことほど頑張ってこなす、明日は無いかもしれないので今出来ることを精一杯やるという精神で取り組んでおられ、建築という仕事で地域や風景の中に景観を造っていることの意味や責任について日々考えながら仕事をされているとのことでした。

 

また、塩飽様は岡山県の建築士会の会長に昨年から就任されており、建築士会の会員減少に対する取り組み、自然災害に関するボランティア活動との係り、新型コロナウィルスによる組織活動の変化といった課題にも精力的に取り組まれておりました。

塩飽様の選出は今まで選出されたことが無い地域からだそうで、手腕に相当期待されている様子もうかがえました。

新型コロナウィルスの感染状況が深刻となり、会場に集合しての例会ができなかったことがただ一つ心残りではありましたが、塩飽様の経験に基づく貴重なお話お聞きすることができ、培われたフロンティアスピリットを感じ大変勉強になりました。